飲酒検知実験(1)

皆さんは、自動車の運転中、検問に合い、酒の匂いがするとして飲酒量を調べるために風船を膨らまされたという経験がおありでしょうか。

私は、飲酒運転は何度も行いましたが、幸いなことに飲酒運転中に検問に合ったことがなく、酒気帯び運転等で捕まったことはありません。

一度、宴会の帰りに、検問に遭遇したことがありましたが、宴会ではウーロン茶は浴びるほど飲みましたが、酒は一滴も飲んでなかったので、口をあけて息を吹きかけろと口臭は嗅がれましたが、もちろん、アルコールの臭いがするわけもなく、無事通過しました。

酒を我慢しての宴会でしたので、行ってよし、となった時にはざまあみろと喜びました。もちろん運転の際には、酒を飲まないというのが本来の姿ですので、別に喜ぶ必要もないのですが、何度となく飲酒運転を繰り返していたアル中の私にとっては何となく痛快でした。この気持ち分かってもらえますでしょうか。

でも酒を飲んで飲酒検知のための風船は何度も膨らませた経験はあります。

今回ははその時の話です。

裁判官や検察官、弁護士になるためには司法試験に合格するだけでは足りず、最高裁判所司法研修所における研修が必要なことはすでに述べました。その際、私が実務の修習を行ったのが神戸であったのもすでに述べております。神戸での修習生の数は総勢27名でありまして、一斉に弁護士事務所で弁護修習を受けたのち、9名づつ3班に分かれ、民事裁判修習、刑事弁護士修習、検察修習を受けることになっておりまして、私が風船を膨らませたのは検察修習の時のことでした。

それは飲酒検知実験と呼ばれていました。
要するにどれだけ酒を飲めば酒気帯び運転となるかということを身をもって体験する学習です。検察庁の一室に検察修習を受けている全員が集まり、それぞれが好きな酒を決めて、酒を飲み、その部屋に控えている2名の警察官のところへ行って、風船をふくさませ、その時点で車を運転すれば酒気帯び運転になるというまで酒を飲むという実験でした。

当時の私は、すでに依存症だったのですが、自分が依存症であるとの認識がない時代でした。

これもすでにお話ししましたが、検察修習の時代は、夕方5時までに懸命になって仕事をし、5時になると同時に修習指導担当検事の部屋に行って、ビールを飲むのを何よりの楽しみとしていた時代ですから、その前に正々堂々と酒を飲み、それが修習になる(つまり酒を飲んで給料がもらえる)というのですから、これほど嬉しいことはありませんでした。

酒類はもちろん全部検察が用意します。おつまみも出ます。但し、割きイカやカキの種とか全部乾き物です。私は、それだけでは、情けないと思い、個人的に昼休みに近所のお好み焼屋に行き、各種お好み焼きと焼きそばを注文しておきました。これはもちろん費用は私個人の負担ですが、参加者各位にかんぱという名目で、それぞれから2,300円を徴収して、賄いました。

さてその当日のことについてですがこれは次回に続くということで・・・(引っ張ってます。分かっています。このネタの引っ張り方については、クリーム氏のブログでさんざん学びました。クリームさん、覚醒のエチュード、このところ全然関係のないことばかりを書いていますよ。早く落ちの部分を聞かせてください)。
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スペルボーン(Spellborn)