基礎講座

当時のことはよく覚えていない。

講師の名も忘れた(もちろん本名ではなかったであろうが)。
講師は30代半ばくらいで元気一杯の講師であった。
教えてもらっていた科目は、憲、民、刑法は当然含まれていたであろうが、どこまで習ったのかは覚えていない。ただ選択法律科目に関しては、その講師の影響を受け、行政法を選択したことは覚えている。

ちなみに当時の私の受験科目は、憲法、民法、刑法、会社法、手形・小切手法、刑事訴訟法、行政法にそして教養として政治学であった。

今現在、どのような科目が受験に課されているかは知らない。
訴訟法は、両訴選択になっているはずである。教養はなくなっているであろう。

当時の私には、何度も言うように、相談できる友人はいなかった。
ただ予備校の授業を受けていればなんとかなるのではないかという程度であった。

予備校の授業は熱心に受けていた。毎回、講師の前、3、4列ぐらいに座り、正面で講師の顔が見れる位置を陣取り、小型のテープレコーダーを授業に持ち込んで、授業すべてを録音し、家に帰ってから、それで復習をしていた。

でも、何に学んだことを書きこんだかは忘れてしまった。予備校のレジュメにでも書きこんだのであろう。

ところで司法試験を受けるには、膨大な知識を暗記する必要がある。
そのため、学んでいった知識を貯めていき、試験の直前にそれを見返すことによって、記憶を呼び覚ます必要がある。

それには二通りあって、基本書という学者の書いた教科書の余白に書き込んだり、付箋を張ったりする方法と、それとは別に独自のノートを作る方法があった。
私は受験初期にはそのどちらの方法もとらなかったと思う。
知識を集積していく基盤を持たなかったのである。

それに学んだ知識を文章にして表現する方法も知らなかった。

論文試験の答錬を、基礎講座とは別に、受けるようになったが、何をどう書いたらいいのかが全くわからなかった。当然成績も最下位である。

次回は、短答試験への開眼の予定である。
ちなみに短答試験とは、司法試験2次試験の足切りみたいな試験で、マークシート方式の試験である。
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スペルボーン(Spellborn)