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短答式試験

まず私が受験していた当時の司法試験について説明をしていこう。

1次試験(教養)がまずあるが、これは大学の教養課程を終えていると免除される。

そこで普通の人は2次試験から受験を始めることとなる。

そして2次試験には、短答式問題、論文式問題、そして最後に口述問題があった。
短答試験とは、問題文があって、5つの選択肢の中から一つの正解を選びだすというものであり、論文試験とは、多くは事例問題を問題を与えられて、その事例の中にある論点を述べ、一定の結論を導き出すという問題であった。口述問題は、文字通り口頭での試験で、出題者側に主査と副査の二人がおり、もっぱら主査と法律問題について受け答えをするという試験であった。

短答式試験は5月の第2日曜日くらいにあり、憲、民、刑の3科目を3時間かけて解くというものである。
これに通らないことには次の試験に進めない。論文式の試験はそんなにたくさん採点することができないから、まず短答で足切りをするのである。この足切りで大半のものがはねられることとなる。

基礎講座の教師は、過去の問題10年分ほどやれば、十分合格すると言っていた。
そこで私は短答式試験を受けるにあたって、過去問を必死にやった。
もちろんそこはそれアル中であるから、夜はビールを飲みながら勉強するのであるが・・・

でも最初の年の短答式試験には見事はねられた。

私は、はじめてであるし、まだ勉強も進んでいないからしょうがないかと思った。

それで2年目である。この年は、期待していた、何と言っても最初の司法試験合格は2年の予定である。ここで短答式試験にはねられることはあってはならない。

しかし、読者の皆さんは、もう御察しと思われるが、私は2度目の短答式試験をもはねられてしまったのである。

これにはさずがの私もまいってしまった。自分には法律の才能がないのではないかと思いこみ、落ち込んでしまった。

次回は、短答に絶対の自信をもつようになった時の話である。
スペルボーン(Spellborn)