原付のおっさん

修習生時代、刑事裁判の修習の時です。
あまりに常識はずれなおっさんの裁判を目撃しました。

そのおっさんは側道から優先車線に進入し、優先車線の車と衝突したということで道路交通法違反で起訴されたのですが、こいつは起訴されるだけのことはあると、見ていて完全に思いました。

そのおっさんの言い分は、自分が優先道路に進入しようとしたとき、まだ優先道路の車との間に距離があった、だから優先道路の車は、止まるべきであって、それを直進したのが悪い。自分に非はないというものでした。

これを何度も繰り返しますので、とうとう裁判官が切れてしまい、優先道路の車に停止義務があったのかと半分どなるように追求したのですが、おっさんはしれっとした顔で、そうです。私の見たところ、私の車との間には30メーター以上の距離があったはずです。そして私の姿は見えていたはずです。だから車さえ止まっていれば事故は起きなかったのです。と、うそぶいています。
そして止まれるなら止まるべきです。それを直進した車が悪いと言い張るのです。

そこで裁判官は相手は優先道路を走っていたのだろうと追及すると、おっさんは、そうですけどそういうばあいでもお互いに譲り合うから、一般に事故は起こらないのじゃないですかとのたまわっておりました。

判決がどのようなものであったのかは記憶にありません。
しかし世の中には、このような恐ろしい発想で車を運転している人がいるのだなあと思って感心して見ておりました。

よい子は、優先道路に進入する際には、一時停止を、守りましょう。
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スペルボーン(Spellborn)