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4年目以降

司法試験受験4回目頃から私は焦りだしたと思う。

いくらなんでもプータローの期間が長すぎるし、普段の答錬の結果が良くなった分、どこまで勉強するのかに悩んだのである。

私は毎日のように散歩を最低でも5,6キロメートルはしていたが、その最中でも将来のことを心配するようになった。

私の散歩ルートは、馬場に住んでいた頃は、早稲田通をまっすぐ行き、九段下あたりに出て、
それから神保町の本屋街をめぐるというものであった。

ある時私は神保町の三省堂の洋書売り場の前で、このまま合格しなかったらどうしよう。
私を受け入れてくれるような小さな職場を探して、SFかファンタジーを読むことを趣味にして一生を暮そうかと思い悩んでいたこともある。

また馬場時代、下宿近くを流れていた神田川を眺めて、このまま飛び込めば死ねるかなあ。
高さがいまいちだよなあ。と考えていたこともある(神田川と聞けば厭なイメージしかないので歌の神田川は嫌いである)。

それでもビールは手を話すことがなかった。酒が私の状況をまねいた最大の原因だなとどとは思えなかったのである。

それで毎日寝る前には必ず4,5時間をかけてビールを飲んでいたし、友人たちと飲む機会があれば、朝方まで酒を飲んでいた。
スペルボーン(Spellborn)