別れた妻との出会い

私が別れた妻と出会ったのは、阪神・淡路大震災のあとであった。
弁護士会の中にも被災者はあふれ、急激に増えた事務をこなすために、弁護士会正面玄関部分の駐車場をつぶして、プレハブの小屋を建てたのであった。

このプレハブで派遣社員として働きだしたのが妻であった。

私は何らかの用事でこのプレハブを訪れ、そこで妻と初めて会ったのを覚えている。

妻はアトピーで胸や腕の部分が赤黒くなっていたが、そのことを気にもせず、タンクトップで仕事をしていた。私が初めて会ったときは名前も知らなかったが勇気のある子だなと思ったのが最初の出会いであった。

その後弁護士会のエスカレーターの中ですれ違った記憶はあるが、あくまで私と妻とは単なる仕事上の付き合いであった。

ところがある時、私の同期の弁護士から女性と会ってみないかという話があり、なんでもその女性は、友人が務めている事務所にこれまた勤務していた税理士の幼馴染であるという話であった。

私はもういい年であったのでこの話をお受けし、私と私の同期、税理士とその幼馴染の4人で三宮のワインバーに行くこととなった。

会うまでは私は相手が弁護士会で働いているとは知らなかったので、顔を見たとたん、ああ、弁護士会で働いていらっしゃる人じゃないですかと声をかけ、相手も仕事で私の名前は聞いた覚えがあると言っていたように思う。

私は、きちんと紹介される前から好ましい女性という印象を持っていたので、お付き合いをすることと話はなったと思う。

最初のデートは覚えていない。

3度目かのデートで彼女が三宮の東急ハンズで額縁を買いたいと言い出し、その額縁を買ったのち、それからどうしようかと迷っていたのであるが、どういうわけだったか新神戸駅に行くことになり、買った額縁をコインロッカーの中に入れて、ロープウエーで布引ハーブ園に行くことになった。ハーブ園を見物したのち、二たびロープウエーで下に下りてくることになったが、そのロープウエーの中で、初めて、キスをした。

私がまだ痩せていてスラーとしていた頃の話である。

つづく
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by kanta5988 | 2008-09-23 13:30 | 別れた妻
スペルボーン(Spellborn)