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アルコール依存症に向けて(13)

19歳から毎日ビールを飲み始めたことについてはすでに書いたが、大学に入ってその量は徐々に増え始め、毎日6本以上へとなっていった。

たぶん20歳か21歳にはその量に達していたはずである。

当時は、これも以前に書いたが、まだ目黒区祐天寺にいた時代である。
留年の結果、大学の教養課程にとどまっており、キャンパスは日吉であった。

酒を買うのは近所の酒屋であった。夕方になると酒屋でまずロング缶4本を買い、その後足りなくなると、自販機で追加のビールを買っていた。

下宿のすぐ目の前には、セブンイレブンがあったが、当時はコンビニ自体がまだ目新しく、酒を置いてあるコンビニはごくわずかであったと思う。セブンイレブンも本当に朝7時から夜11時までの営業であり24時間営業はしていなかったと思う。また自販機も夜11時以降朝5時まで販売停止とはなっていなかったはずである。

そこで4本で足りなくなると自販機でビールを追加購入し、翌朝まで飲んでいた。

アル中までのカウントダウンの状態である。
でも皆様もう少しお待ちあれ。
私はアル中になる前に、別な病気になってしまったのである。

大学に入ってから何年目かはもはや覚えていない。
でも祐天寺にいた時代であることは確かである。

その頃の私は、昼間は、歩いて渋谷まで行って本屋を覗いて、本を買って帰るという生活であった。
そうしたある日、私は渋谷の本屋が入っているビルの5階にいた。
突然、便意を催した私は、トイレに行った。
トイレに入って用を足した後、私は突如、異様な感覚に襲われた。
体全身がジーンといった感覚に見舞われ、動けなくなってしまったのである。

このとき私はパニックに陥ってしまった。
どうしよう。どうしたらいいのだろう。
助けを呼びたいが何といってもトイレの中でお尻を出した状態である。
第一トイレであるから、他に人がいなかった(そういう雰囲気であった)。

つづく
スペルボーン(Spellborn)