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短答式試験2

予備校の講師のアドバイスによって短答は過去問10年分をたっぷやって受験していた私であったが、そこには大きな落とし穴があった。

短答式試験は私が受験する前の年度までは3時間で90問出題されていたのであるが、それでは細かい知識がある人が有利になってしまうとして、私が受験しだした年からは、3時間で60問の出題に代わり、問題内容も細かい知識を有していなくとも、論理的に考えれば答えに行きつく方式へと問題傾向が変わっていたのである。

それを私は全く知らず、私は、以前の問題を解いて勉強していた。というわけで私が短答式試験に通るはずもなかったのである。

でもそんなことは知らなかった。
受験生間の情報が欠如していたかんたのミスである。

私は、小塚ゼミで親しくなった友人から短答は、ワセシではなく辰巳だと教えられた。
その時は、まだ、問題の性質が変わっていることなど知らなかった。

でも、そういわれて辰巳へと受講の申し出をした。
辰巳では、試験時間は本番の半分の1時間半、問題数は、これまた半分の30問、そして出題される範囲が決まっていた。たとえば民法なら総論から出題という具合である。

私は、試験前に一応勉強しておこうと思い、ワセシの短答式の問題集(新傾向に変わってからの分)をさっと目を通して、第一回の短答演習講座に挑んだ。

当時の辰巳法律研究所は新宿区百人町にあったとおもう、最寄りの駅は山手線、新大久保である。高田馬場に引っ越ししていた私には歩いて20分強の距離である。

私はドキドキしながら、短答演習講座に臨んだ。

成績発表は、翌週の試験時である。

第一回目の成績は19点であった。これには私もほっとした。ある程度自信があったのに2度司法試験にけられた私は全く自信を失っていた。しかし、19点である。
ちなみにこの演習講座で22、3点取ると合格範囲となり、優秀者として名前が載る制度になっていた。

軽く勉強しただけであったのに19点という成績は私にはとてもうれしかった。
別にそんなに成績が悪いというわけではないと思ったのである。

つづく
スペルボーン(Spellborn)