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司法試験5回目

私の勉強は、もうマンネリになっていた、昼間は散歩、夜も発声練習をしながらの散歩か、ビールを飲んで本を読むかファミコンをする。その合間に答錬の進行に合わせて、ノートの作成、整理であった。

答錬での成績は良かった。今から考えても4年目には既にゆうゆうと合格範囲内に入る実力だったと思う。しかしそれで合格しないのが司法試験である。

私はいつの間にか司法試験5回目のチャレンジとなっていた。

5回目の試験であるが私は法律選択の行政法で失敗をしたと思った。その年の問題はいつもと違う傾向の問題が出たので、行政法2問中、1問は全く答えられなかったのである。

しかしその年は手形法で失敗していた。私は手形法は大得意でいつもは高得点をたたき出していたのであるが、司法試験の問題ということで張り切りすぎ、余計な事をふんだんに書いてしまっていたようである。その年の結果発表によると、行政法はAであったのに対して、商法はたしかEであった。全体としては500人以内の成績であったのかもしれなかったが、1科目の成績がE以下であるとそれだけで不合格であったのである。

4回目の合格発表の際、私は地下鉄を乗り間違えと以前書いたが、5回目の合格発表の際も、私は乗る地下鉄を間違えてしまった。前年度、間違えたので今年は間違えないぞと思っていたのに、やはり電車が動き出すと、違う方向に電車は走っていた。

この時の気持ちは表現できない。

ただここまできた以上諦めることはできなかった。
もう1年である。もちろんもう一度受験したからと言って合格できる保証はどこにもない。

明けない夜はない。夜は夜明け前がもっとも暗い。

そう言い聞かせて、気分転換のためにビールを飲む私がいた。
スペルボーン(Spellborn)